会員からの情報

第5回日本ゲノム微生物学会若手の会参加報告

第5回 日本ゲノム微生物学会・若手の会に参加して

近畿大学大学院 農学研究科 博士課程後期 石井 英治

 第5回日本ゲノム微生物学会若手の会が、平成23年9月29・30日に静岡県は駿東郡「ろうきん研修所富士センター」にて開催されました。そのホームページにもあるように富士山の雄大な眺め、高原の新鮮な空気、そして静かな環境のもと行われ、71名(うち学生参加者29名)の参加者が集う中、特別講演2題、一般発表31題そしてランチョンセミナー2題の計35題の講演がなされました。また、今年の若手の会は、より多くの学生の方に参加してもらうために、企業の協賛を募ることで参加費を例年よりも下げて行われ、その結果、前年よりも多くの学生が参加しました。

若手の会

 発表では、原子間力顕微鏡(AFM)によるRNAポリメラーゼの一分子イメージングからゲノム配列の完全決定を効率化するソフトの開発まで非常に幅広い分野でのゲノム微生物に関する発表が行われました。そして、研究の本質に関する疑問や実験における細かなテクニックまで、多くの質問が飛び交い活発な討論がなされ、私が普段触れることのないような他分野の研究から革新的な技術まで、ゲノム微生物を取り巻く多様な知見の数々に刺激を受けました。また、発表の中には学部4年生による発表もあり、その4年生とは思えない堂々たる発表に、唯々感心するばかりでした。さらに、今回は企業との協賛によるランチョンセミナーも行われ、私たち研究者が抱えるデータ解釈に関する悩みやその他の疑問などをプロフェッショナルな視点からご指導いただきました。その後の夕食、懇親会では各々の立場や専門分野に捉われず、多くの研究者の方々と討論や交流を深め、それは夜が更けるまで終わることはありませんでした。今回初めてこの会に参加いたしましたが、このような場は私にとって次のステップへ進む励みとなり、また、今回参加した同年代の研究者の方々にもそうなったと信じています。

若手の会

 本若手の会は、様々な分野から微生物の本質にアプローチしている諸先生方・先輩方と共に集い、多様な情報の交換やご指導を直接いただくことで、私のような若い研究者をはじめとする多くのゲノム微生物に携わる研究者を奮い立たせてくれる素晴らしい会であると感じ、今後もぜひ参加し少しでも多くの研究者にこの「若手の会」を広めていきたいと思いました。

日本ゲノム微生物学会若手の会ホームページ
http://adgjmptw.ddo.jp/~wakate/MicroWakate/home.html

[ 12.01.13 ]


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